「ファイシリテーターの道具箱」を読んだのでまとめ
序章
ファシリテーションのスキル
- プロセスをデザインする
目的と成果物を分けて考える
- 場をコントロールする
生産的な場であることを維持する。心の知能指数
- 触発する、噛み合わせる
フレームワークがあるよ
発散型の道具、収束型の道具、どちらにも使える道具 → 全部使えなくていいので得意なものを身につける
- 合意形成と行動の変化
結果に合意するだけじゃなく、一緒に考えるというプロセスも大事。納得感。
ファイシリテーターの力
- 楽観力
- 前向き...対立のエネルギーを前進の糧に変換する気力
- 未来志向...過去にこだわらない
- 外向き...顧客志向
- 開かれた心...オープンマインド
- 好奇心
- 自分たちを客観視する力
- 高い目的意識
- システム思考力
- 行動力
チームの発想を促す 3 種類の問いかけ
- 全体を考えさせる
- 分析的に考える
- 他の視点で考えさせる
集団思考の落とし穴に注意
- 自分 1 人手を抜いてもいいだろうという社会的手抜き
→1 人 1 人の役割をはっきりさせる。ポストイットに書かせる。
→ 何をするべきか。何をしてもらうべきかを尋ねる。
- あいつは嫌い、による対立
→ 論点を整理して板書。対面ではなくホワイトボード。感情的になったら休憩を入れる。
- 声が大きい人が勝つ
- 集団圧力・同調行動
→ 思考プロセスを書き出して悪い癖を見つける。少数の尖った意見を促進する仮説を立てる。
- 集団愚考...極端な意見対立が起きたり、や人受けする意見が採用されるなど
これだけは身につけたい道具
アイスブレーク
- 色々面白いのが載ってるので参考にする。
- 嘘つき自己紹介
- 他己紹介
- マイブーム など
グランドルール
うまくいかないことを解決するためにみんなで決めるルール
例)上下関係を意識しないように全員タメ口で話す。
パーキングエリア
話が本筋から反れそうな時に使う。
発言者に了承をとってホワイトボードに大きく書いて残し、話を本題に戻す。
ブレーンストーミング
- どんなくだらない意見でもだす。
- 批判しない。ポジティブに反応する。
グルーピングでアイデアを促す
- テーマをホワイトボードに書いて一定時間ポストイットに意見を出させる。
- 貼り終わったら似た意見をグルーピングしていき名前をつける
ゴールツリー
部署の目標などを常に見えるところに貼る。
中目標、小目標とブレークダウンして個人レベルに落とし込む
4W1H
会議で決まったアクションアイテムについて、Why を除いた 5 項目を考える。
「会議は4W1Hで終わる」「定例会議のはじめには前回の4W1Hの確認から始める」
シンプルに考えるための道具
頭の柔軟体操
- お題を決めてブレスト
- 漢字テスト など
→ チームの集中力をあげられる。
トークボール
ボールを持った人が話、他の人は聞くことに集中する。
→ 発言が偏っている会議に導入すると良い
できることに集中させる
できないこと、変えられないことをいくら議論してもムダ!
コントロール可能/不可能で分類して、可能なものについて議論する。
モア・レス イメージで簡単に共有
ビジョン作りなどで、「将来どうなっていたいか」と聞くと漠然としているが、
今後増えるべきもの、減らしたいものは何か?と聞くとイメージがわきやすい。
3 年後何が増えているか?と期間を指定すると尚具体性が上がる。
プロコン分析
- 賛成か反対かについてホワイトボードを二分する。
- 賛成意見について時間をとって書き出す。
- 次に反対意見について時間をとって書き出す。
→ ディベートをするのではなく、全員に両方の意見を考えさせるのがキモ
プロセスマッピング
- 見える化して、ボトルネックを見つけるのが目的
- バリューストリームマッピングなんかもこれ。
ペイオフマトリックス
- たくさん出たアイデアから、どれを実行するかを決める時の手法。
- 判断基準を2つ決めてマトリクスに当てはめる。
日の丸分析
定義や役割が混乱しているときに、
含まれるもの、含まれないものに分けて図解する。
ニュースペーパーテスト
法的にグレーなことや問題になりそうかな?ということについて、
明日の一面にでたらどうなるか?を話す。
マンダラート
- 中心にメインテーマ、その周辺 8 辺にサブテーマを書く。
- メインテーマから離れず、偏りなく同時に考えられる。
パレート分析
- 時間がなくて困ってるチーム、優先順位付けに困ってるチームに適している。
- 結果の 8 割は原因の 2 割作っているという法則。
- 精査対象について票を入れて、票の少ないものについて、(やめる、外部化する、減らす)などの対応を考える。
振り返り
- もっとこうしておけば良かったとおもうこと
- あなたが***さんだったらどうしたか
- プロセスを振り返って、もっと機能したのでは、とおもうこと
- 成功した要因
- どうすれば失敗を回避できたか
コラム
自分をファシリテートする
- 困ったらプロセス分析
- 1 人ブレスト
- 落ち込んだら、コントロール可能/不可能
- 集中できないときはパーキングエリア
- 自分自身を振り返り
- 自分のグランドルール
中級以降はきになったものだけ載せる
チェックイン/チェックアウト
- 会議のはじめに「何を達成したいか」など一言ずつ話す
- 終わりにイメージ通りになったかを一言ずつ話す
→ だらだらの解消・集中力 UP
W/C シート
2 分割リフレーミング法
- 左右に 2 分割して、他者の優れている点、自社の劣っている点を書く(ふつうはこれしかやらない)
- その後、他社の劣っている点、自社の優れている点を書く(これが大事)
→ 隣の芝は青い、の防止
ロジックツリー
MECE(もれなく、だぶりなく)
フィッシュボーン
- 問題・課題解決時に、原因をビジュアル的にまとめる手法
- 出てきたアイデアの因果関係をビジュアルで表現する
- 魚の顔の位置に解決したいことを書き、子骨ごとに名前をつけ分類していく
マインドマップ
PREP
n/5 投票
多数の選択肢を絞り込む時にアイデア数の 1/5 の票をそれぞれ入れて候補を絞り込む。
→ 全ての中から議論して決めるよりも、進めやすい。
実行力を高める道具
フォースフィールド分析
- 実行力を高めるための方法。
- T の字に 3 つの領域に分け、上に議題、左右に促進する力、抵抗する力を書く。
- それぞれが縦軸を押し合う形で要素を矢印で表し、力の強さは矢印の大きさで表現する。
ステークホルダーズ分析
- 実行段階で障害になるのは人。関係者を分析するために使う。
- 表形式で、重要性、方針に対する姿勢、なってほしい姿勢、個人的関心、対策、などを人ごとにまとめる。
弟子ジョンツリー
- 意思決定のための方法
- 選択肢をツリー状に分岐していき、それぞれ確率、利益、損失を書いていく
思考システム図
SWOT 分析
今後何をすべきかを考えるための手法
ペイン・プレジャーマトリクス
- 組織改変の際に使える手法
- 変わる変わらない、喜び苦痛のマトリックスを組む
後書き
- 色々あるが 5 つくらいで 80%くらいはカバーできる。得意なものを見つける・
- 手法の名前とかはどうでも良くて、会議などへの導入も気負わなくて良い。わかりやすくて効果的なことが大事。
- 十分理解してから使おうとか考えない。
- 道具を使うときは目的も伝えることが大事。→ メンバーからも、もっとこうしたら?という意見ももらえる
- なんだかんだ時間のコントロールが一番大事。