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ドラッカー6~7章
14.05.20196 Min Read — In others

Chapter.6 意思決定とはなにか

意思決定とはエグゼクティブ特有の仕事である

  • エグゼクティブは成果をあげるために意思決定をおこなう
  • いくつかの明確な要素と手順から成る体系的なプロセスとして意思決定を行う

    • 問題の根本をよく理解する
    • 意思決定は少なくし重要なものに集中する
    • 根本的なことに考える
    • 決定の速さを重視しない など

ヴェイルとスローンの例に学ぶ

どちらも、何についての意思決定なのかを検討して原則を明らかにする。
概念的水準で問題に取り掛かる。

1. 問題の種類を知る

問題を分類すると、多くは原則についての決定を通してのみ解決できることが分かる。 この分類を間違えると決定も間違える。

  1. 基本的な問題の兆候に過ぎないもの 根本の問題から生じる問題で、何度もよく起こる
  2. 当事者にとっては例外的だが実際には基本的な問題 一般的にはよく知られる問題だが、自分は初めて対応すること
  3. 真に例外的で特殊な問題 原因が分からないこと。珍しいこと。個別に対応が必要。 これらに出会っても「本当に例外か、もしくは 4 に該当するものか」を考える必要がある。
  4. 新しい基本的な問題の最初の表れ

一度発生した基本的な問題は、以後事務的に処理できる。

その他注意点

  • 即席の措置をとるときには、長期のものでもそうするかを問うこと。
  • より一般的・概念的・包括的な問題解決を行うこと → こうすることで意思決定は減る(包括されるから)

2. 必要条件を明確にする

意思決定の目的、達成したい目標は何か 決定が満たす必要条件を明確にすること

「この問題を解決するために最低限必要なことは何か」を考える → 必要条件が明確になる

一度行った決定をいつ放棄するか を知るためにも必要条件を明確にしておく必要がある。

3. 何が正しいかを知る

決定においては、
満たすべき必要条件を満足させるうえで、何が正しいかを考えなければならない。 正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない

4. 行動に変える

決定を行動に移すのは最も時間がかかる部分である。 プロセスの最初の段階から行動への取り組みを組み込んでおく

  • 誰がこの意思決定を知らなければならないか 特にこれが忘れがち
  • いかなる行動が必要か
  • 誰が行動をとるか その人の能力に合ったものか
  • その行動はいかなるものであるべきか

5.フィードバックを行う

決定したことを再検討する必要があるかしるためにフィードバックを講じる必要がある。
最高、最善の決定とも限らないし、決定の前提としていたものはいずれ陳腐化していく。


Chapter.7 成果を上げる意思決定とは

意思決定そのものについて

  • 意思決定とはいくつかの選択肢からの判断である。
  • 意思決定は自分の意見からスタートするがこれは仮説でしかない。
  • 仮説は現実に検証されなければならない。
  • 何が事実であるかを確定するには有意性の基準、評価の基準についての決定が必要
  • 評価測定のための基準は、自ら出かけフィードバックを得ることが最善の方法
  • 評価測定の基準についてもいくつかの選択肢が必要

意見の不一致が大切
選択を行い決定できるようにする為に、意見の対立は必要。

  • 組織の囚人になることを防ぐから
  • 選択肢を与えるから
  • 想像力を刺激するから

ただし、意思決定は本当に必要かを考える必要がある。

  • 放っておいても問題ない場合は手を付けない。
  • 行動した場合しない場合のリスクを比較する
  • 半分の行動はない。それは必要十分を満たさない。

その他

  • 決定には勇気がひつよう
  • もう一度調べよう、と臆病にならないこと
  • 不安が心配がある場合は少し待つ。
  • 決定は延ばしすぎてはならない
p172
常に問題は一般的であるという前提に立たなければならない
注意をひく問題は、実際は症状の1つにすぎないと考えなければならない。
そして本当の問題を探さなければならない。

p176
一度行った決定を、いつ放棄するかを知るためにも、必要条件を明確にしておく必要がある。