Chapter.6 意思決定とはなにか
意思決定とはエグゼクティブ特有の仕事である
ヴェイルとスローンの例に学ぶ
どちらも、何についての意思決定なのかを検討して原則を明らかにする。
概念的水準で問題に取り掛かる。
1. 問題の種類を知る
問題を分類すると、多くは原則についての決定を通してのみ解決できることが分かる。
この分類を間違えると決定も間違える。
- 基本的な問題の兆候に過ぎないもの
根本の問題から生じる問題で、何度もよく起こる
- 当事者にとっては例外的だが実際には基本的な問題
一般的にはよく知られる問題だが、自分は初めて対応すること
- 真に例外的で特殊な問題
原因が分からないこと。珍しいこと。個別に対応が必要。
これらに出会っても「本当に例外か、もしくは 4 に該当するものか」を考える必要がある。
- 新しい基本的な問題の最初の表れ
一度発生した基本的な問題は、以後事務的に処理できる。
その他注意点
- 即席の措置をとるときには、長期のものでもそうするかを問うこと。
- より一般的・概念的・包括的な問題解決を行うこと
→ こうすることで意思決定は減る(包括されるから)
2. 必要条件を明確にする
意思決定の目的、達成したい目標は何か
決定が満たす必要条件を明確にすること
「この問題を解決するために最低限必要なことは何か」を考える → 必要条件が明確になる
一度行った決定をいつ放棄するか
を知るためにも必要条件を明確にしておく必要がある。
3. 何が正しいかを知る
決定においては、
満たすべき必要条件を満足させるうえで、何が正しいかを考えなければならない。
正しい妥協と間違った妥協を見分けることはできない
4. 行動に変える
決定を行動に移すのは最も時間がかかる部分である。
プロセスの最初の段階から行動への取り組みを組み込んでおく
- 誰がこの意思決定を知らなければならないか
特にこれが忘れがち
- いかなる行動が必要か
- 誰が行動をとるか
その人の能力に合ったものか
- その行動はいかなるものであるべきか
5.フィードバックを行う
決定したことを再検討する必要があるかしるためにフィードバックを講じる必要がある。
最高、最善の決定とも限らないし、決定の前提としていたものはいずれ陳腐化していく。
Chapter.7 成果を上げる意思決定とは
意思決定そのものについて
- 意思決定とはいくつかの選択肢からの判断である。
- 意思決定は自分の意見からスタートするがこれは仮説でしかない。
- 仮説は現実に検証されなければならない。
- 何が事実であるかを確定するには有意性の基準、評価の基準についての決定が必要
- 評価測定のための基準は、自ら出かけフィードバックを得ることが最善の方法
- 評価測定の基準についてもいくつかの選択肢が必要
意見の不一致が大切
選択を行い決定できるようにする為に、意見の対立は必要。
- 組織の囚人になることを防ぐから
- 選択肢を与えるから
- 想像力を刺激するから
ただし、意思決定は本当に必要かを考える必要がある。
- 放っておいても問題ない場合は手を付けない。
- 行動した場合しない場合のリスクを比較する
- 半分の行動はない。それは必要十分を満たさない。
その他
- 決定には勇気がひつよう
- もう一度調べよう、と臆病にならないこと
- 不安が心配がある場合は少し待つ。
- 決定は延ばしすぎてはならない
p172
常に問題は一般的であるという前提に立たなければならない
注意をひく問題は、実際は症状の1つにすぎないと考えなければならない。
そして本当の問題を探さなければならない。
p176
一度行った決定を、いつ放棄するかを知るためにも、必要条件を明確にしておく必要がある。